2015年11月11日水曜日

ネガティブビームをかわす方法~イロハ流~




「猿の立ち位置、違うじゃんね!!」と、描き上げてから気が付いた物書き屋でございます。
こんにちは。

図案の件は、皆様に「見ざる」でお願いすると致しまして。

ささっと本題へと参りましょう。

事務職時代は男尊女卑。
営業時代に踏みつけられ、次の職場は極小規模零細企業。
別名「ワンマン経営パワハラ天国」でございました。

パワハラが常態化している昨今では、高い確率でブチ当たってしまうのが現状です。

そんな社会の荒波を、犬かきすることウン十年。
これだけの期間を泳いだ私に身についたのは「華麗にスルー」というスキル。

パワハラ社長が突っかかってきた時や、原因不明の不機嫌さをぶつけられた時などは、頭の中を「聴かざるモード」に切り替えて、「聞いて」はいても「聴いちゃ」いない状態に変身しておりました。

「怒鳴る」の攻撃手段を使い、相手に「恐怖」を与え、怯んだ隙に自分のペースに引きずり込み、他人を否定し自分を肯定することだけに集中して攻撃をしてくるのがパワハラですから、これには「聴かない」のコマンドを発動です。

「聞く」と「聴く」。

「聞く」は、流れていくるものが漠然と耳に入ってくる状態。
「聴く」は、自らが積極的に相手を理解しようとしている状態です。

自分を肯定されている上で、相手を肯定しようという状態であれば話は別ですが、その人を肯定する為には、まず先に自分で自分を否定しなければいけないというのなら、「聴かないコマンド」をおススメします。

私の場合、ギャンギャン怒鳴っている声が聞こえ始めたら、救急車のサイレンが鳴り始めたと思っていました。

そして、視線は宙に浮かせずキチンと相手に向けつつも、思考を別の場所に持っていって「見ない」の完成。

何か気がかりなことがあると、読んでいる書類の文字が頭に入ってこないという時があります。
あの状態を、意図的に作り出していた訳です。

あとは「言わざる」。

これはもう簡単です。
なにせ、聴いちゃいないし見ちゃいませんからねえ。
「言わない」というよりは、「言えない」の方が正しいのかもしれません。

「俺が間違ったことを言ってるか?!お前が間違っているんだろう?!」

な~んてことを言われても、何を言っていたのか分からないんですから、「黙る」しかないんですよ。
ここでうかつに返事をすると、相手はすぐにカラ返事だと見抜きますからね。
相手を否定することで、自分を肯定しようと必死ですから、その辺りには敏感です。


見ざる言わざる聞かざる。

人間は自分にとって都合の悪いことには目をつむり、相手の欠点を言ったり聞いたりしがちだが、それらはしないほうがいいという戒めです。

パワハラ相手は怒鳴りたいから怒鳴っています。
色々気に入らないから機嫌が悪いんでしょう。
良いんですよ、それで。
それが、その人のやりたいことなんでしょうから。

でも、「その相手に合わせて恐怖を感じなければいけない」とも思っていません。
機嫌が悪いのはアチラの都合。
その都合は、こちらの都合ではありませんから。
こちらはこちらで、良い気分を保っていたいから保っているだけなんです。

アチラはアチラ。
こちらはこちら。

自分のことは自分で認めていればいいんです。
他人を否定する必要なんてありません。


そして、あっちが正しい、こっちが正しいと、自分が抱える正論をぶつけ合い争うよりも、『ああ、君はそう思うんだ。そういう考え方もあるんだね。ひとつ勉強になったよ。面白いね』と、お互いがお互いを認め合うことが出来たのなら、世界はもっと平和で、もっと穏やかで、もっと広がっていくような気がします。

「見ざる言わざる聞かざる」という言葉すらない世界。
机上の空論、綺麗事なのかもしれませんけどね。
イロハ



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