2015年8月11日火曜日

結婚システムは賞味期限切れ


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未だに残る男尊女卑


「俺は、家族の為に働いてるんだ。

毎日ヘトヘトになるまで働いているのに、休みの日までコキ使われるなんて堪らない。休みの日くらい、ゆっくり休ませろ。

ああ。

一生懸命働いているのに、大切にされない俺、可愛そう」



「私は、家族の為に働いているの。
毎日ヘトヘトになるまで、仕事と家事と育児に翻弄されているのに、休みの日だって朝飯!昼飯!夕飯!洗濯!掃除!の休日主婦フルコース。休みの日くらい、ゆっくり休ませてくれたって良いじゃない」

自分の方が大変なんだ競技会


共稼ぎ夫婦なら、一度や二度は開催されるであろうコノ競技会。
物書き屋の周りでも、しょっちゅう聞きます。
この話し。

大抵の場合、最初の三行の主張に、夫側、妻側の差はありませんが、四行目から出てくる違いに、夫婦関係の終焉をみることが多い気がします。

例えば、夫側の「自分、可哀想(だから、もっと労われよ)」という主張に対し、妻側が「……。(あ、結婚相手間違えた)」と、思っている場合。



妻側は、既に夫を見ていません。
もうこの時点で、夫婦それぞれが向けている視線の先に違いが生じている訳ですから、それを何年も続けていくと……、


↑コレの原因のひとつになる気がします。

上記は、結婚生活を長く続けている夫婦を対象にした「来世でも、今の相手と結婚しますか?」というアンケート結果を、ザックリとした図にしたものです。

「来世もこいつと結婚だって?はっ、冗談じゃない。ごめんだね」の割合が、男性の12人に1人に対し、女性は4人に1人という高割合。

「二度と同じ思いをしたくない」とか、
「もっといい人がいるのかも」とか、
人それぞれ抱えている事情に違いはあると思いますが、それでも、こういう感情を抱きながら続けていく結婚生活というものに、少々疑問を抱いてしまいます。


視線のすれ違いが生じる原因


平成生まれの方々には、理解しづらいかもしれませんが、昭和生まれが受けてきた教育は「男子至上主義、長男至上主義」です。

男は偉い!
長男は偉い!
女は男の下にいる!

という教育を受けてきた、現アラフォー以上の中高年。
そして、物書き屋もアラフォーです。



バブル崩壊後の教育現場では

「女が四年制大学を卒業したって、就職なんてない」
「女は高卒で適当なところで働いて、結婚すればいいんだから」
「女の仕事は、お茶汲みコピー」

と、教師が平気でこんなことを言い、

就職すれば

「男が出社する前に、全員の机を綺麗に拭いておくのが当たり前」
「男社員の全員に、お茶を配っておくのが当たり前」
「男が働いているのに、女が定時に帰るとは何事だ」

と、部長クラスからの罵倒ラッシュ。

日本は単一民族なので人種差別はありませんが、性別差別は大いにありました。
皆さんがよーく知っている、日本を背負って立っているような某有名メーカーでも、こんな感じの扱いでした。

そしてそれは、結婚制度という枠組みの中で、今でもしっかり続いていると言わざるを得ません。

水の沸点すら、100℃から99.974℃に変更された平成の世で、結婚における男性の意識の変わらなさが、現時点の離婚率の高さに影響しているような気がします。



訳の分からないお家制度


結婚をし、夫の苗字を名乗るようになると、否応なしに言われてしまうのが「あなたはもう、こっちの家の人間になったのだから」という言葉。

こっちの家ってなんだよ……。

なんて、ぶつくさ言った日にはもう……。
面倒くさい事この上ない状況に陥るのが、ありありと目に浮かんできます。



最悪の場合、
「結婚したら、夫の親の面倒を見るのが当たり前。自分の親は、もう関係ない人間だろう」
なーんて言われてしまうニッポン社会。

盆暮れ正月が嫌で嫌で堪らない妻が、日本中でどれだけいるか……。

でも、仕方ないんですよ。
昭和の教育をビシバシ受けてきた世代には、それが当たり前の感覚なんでしょうから。

例え、財産がなくとも
普通のサラリーマン家庭であろうとも
「苗字が変われば親も変わる」という理解しがたい現象が、今も残る平成ニッポン。

そして、それを当然と考えている世代が残っている限り、今の結婚制度に魅力を感じる若者はどんどん減っていくでしょう。


まとめ


世界的な不況に陥り、夫が外でお金を稼ぎ、妻が家を守るという時代は終わりました。
そして、政府の多大な勘違いから、女性の職場の確保に努めている企業も多いと思います。

でも、

妻は、働きたくて働いてるんじゃない。
働かなきゃいけないくらい、家計がひっ迫しているから働きに出てる人の方が圧倒的に多いんだ!

なのに、それを頭に入れない男尊女卑っぷりを発揮する夫と、嫁の立場がとーっても弱いお家制度。

男女雇用均等法により、女性もそれなりのスキルを求められるようにはなりましたが、それを頭に叩き込んでいる夫の数が少ないこと……。

明治あたりから始まった現在の結婚制度。
それを継続させている夫脳。
家事と育児と介護は、全て嫁がやるべしというお家制度。
そして、子を産め、働け、税金をもっとたくさん納めたまえという政府。

平成の女は、もしかしたら一番過酷な時代を生きているのかもしれません。

一緒に暮らしたい。
一緒に子育てをしたい。
一緒に生きていきたい。

と、人が本気で願うのなら、
法に縛られずとも、一生をともに歩いていくものだと思う今日この頃。

「もう、結婚制度なんてやめてしまったら良い」というのが、物書き屋のまとめです。
これから先、結婚制度を選ばずに、パートナーシップを選ぶ夫婦が増えてくるような気がします。


イロハ

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