ジグソーパズル

この世界に生まれる前、あなたは一枚の絵でした。

なんの確証があるわけではありませんが、「人も人生も、世界の全てがジグソーパズルのようなもの」と、私はそう信じています。




人はみな、自分の中にあるパズルのピースを合わせながら生きている。
自分という1ピースを創りながら生きている。
それを楽しむために、あなたはこの世界に生まれてきた。

そして今、あなたに見えているのは、あなたがピースをはめ込んで創り上げた世界。

どのピースをどこに置くのか。それもあなた次第。
だって、この壮大な一枚の絵は真っ白な牛乳パズルなんだから。

正解も不正解も存在しない。

だからどうか、他の人がピースを置いていく場所を指定しないであげて下さい。
その人が、自分のパズルを楽しめなくなってしまう。
他人が作っているピースの形、パズルの形を、どうか認めてあげて下さい。

パズルの完成図なんて決まっていない。

でも、もし今あなたが、無理やりはめ込んで創り上げてしまったパズルの形を辛く思ってしまっているのなら、どうか間違えてしまったと思わないで下さい。
一つずつ動かしていけば、今の自分にしっくりくる場所に、またピースをはめ込んでいけるはず。
そうやって、あなたというピースの形は無限に変わり続けていく。

あなたが創るあなたの形に合わせて、あなたが見る世界も変わっていく。

私は、あなたを信じています。
あなたなら、自分で自分を組み直せると信じています。

だって、自分の中のパズルのピースひとつ一つを、ちゃんと見つめることが出来たんだから。
だから今、あなたは悩んでいるんだから。

悩むことが出来る自分を、もっと褒めていい。
もっともっと、今の自分を信じていい。
正々堂々と悩めるあなたを、私は誇りに思います。

さあ、最初の一つを動かしてみて。
そうしたら、そこからまた、あなたは違う形に広がっていく。

大丈夫。
私はずっと、あなたの可能性を信じています。

イロハ